この前のお寺のおつとめの際
 慈圓先生が言われていた 六波羅蜜の漢字が気になる方の為に
 簡単な 解説をば。

 布施、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定(ぜんじょう)の五波羅蜜
 その根拠となる智慧の六つの事を合わせて六波羅蜜といいます。
  六波羅蜜寺 はここから 名前がつけられているのですね。
  

布施・・・貪欲の心を退治して、
     人に財を与え、法(真理)を教え、
     安心を与えることで完全な恵みを施すこと
    この布施は 財宝とかだけでなく 言葉や 法 笑顔なども
    含まれます。


持戒・・・悪の心を退治して、
     身心を清浄ならしめることで、戒を完全にまもること
     戒律 ですが 一神教の戒律のように神様との約束というよりは
     これを守ると 苦が少なく 修行になりますよという
     感じです。


忍辱・・・瞋恚の心を退治して、
     迫害困苦を堪え忍ぶことで、完全な忍耐のこと
     怒りの心をセーブするということで
     これは 本当に 何回も何回もことあるごとに
     お釈迦様がおっしゃられています。


精進・・・懈怠の心を退治して、
     身心を励まし努力することで、完全な努力のこと
     怠け心と戦うということで 怠らずに毎日 毎日進んで 
     いきなさいと これも 何回も何回も言われています。


禅定・・・心の動揺散乱を対冶して、心を集中し安定させることで、
     完全な努力のこと
     どーんと 構えて 落ち着いて物事に対処するよう
     努力しましょうということです。


智慧・・・愚痴の心を対冶し、迷いの心を離れて
     諸法の究極的な実相を見極めることで、完全な智慧のこと
     上の五つを補完する智慧であり 行をすることによって
     生まれる智慧でもあります。

 
  ということで 一個一個解説するとそれはそれは 長くなる
  重要な ところではあるのですが 書き出すとこんな感じです。
  また 機会があれば