袖振り合うも多生の縁

  多生というのは 生きとし生けるものは 何回も何回も生まれ変わっているという意味で
 何回も生まれ変わっている間に生じた因縁が 我々の人間関係を作っているという意味の慣用句です。
 
  寿限無 寿限無 という 長い名前の 落語の話が ありますが  五劫の擦り切れ というのが
  出てきます。その中の「劫」 というのは 宇宙が誕生してから 消滅するまでの期間です。
  
   なので 五劫といえば それが 五回繰り返すという なんだか とんでもない期間です。
   弥勒菩薩さまが 五十六億七千万年後に 出てこられるたり スケールが 大きいですね。

  それだけ 何回も数えきれないほど 生まれ変わってるとすれば はじめて出会った人でも
  前世の因縁によって巡り合ったと考え大切にしましょうということです。
  
   
  前世がわかったから どうというわけではないですし 
   今の現世しかどうこう出来るわけではないです。 
   
    しかし 少々 嫌なことをされても 何か 手助けをしたとしても 
   前世の 業を解消できてるかも &恩返しをしている と捉えれば
   あっさりした気持ちで 接することができる ことは いいのではないでしょうか。