五色幡 五如来さま
施餓鬼の時に 飾られる五色旗（ごしきばた）について
質問を受けましたので
あらためまして。去年のコピー＆ペーストです＾ー＾
過去宝勝如来（かこほうしょうにょらい）（別名：多宝如来） 黄色 南
餓鬼たちにむさぼる心を捨てさせ心が穏やかになるよう。
悪欲をのぞき、自らの心を清め、他に対して思いやりの心をよみがえさせる
妙色身如来（みょうしきしんにょらい）（アシュク如来） 青色 東
餓鬼たちの姿を円満な姿に変化してもらえますよう。
甘露王如来（かんろおうにょらい） 赤色 西
餓鬼たちに仏の教えを甘露のように注いでいただけますよう。
仏教の教えによって、無上の喜びを得ることが出来る
広博身如来（こうばくしんにょらい） 白色 中央
餓鬼たちの針のような喉を広げて、美味しいものを食べていただけますよう。
離怖畏如来（りふいにょらい） 紫色 北
すべての恐れから逃れられて、生きがいの道をみいだしてもらえますよう。
という 餓鬼の方々を救っていただける如来様です。
宝勝如来さま（別名：多宝如来）の宝は 功徳がもたらす福徳のことです。
他のものに対する慈悲の心は 他に利を与えるだけではなく自利でも
あるということでしょうか。
妙色身如来（アシュク如来）さま。 妙色身とは、繊細な美しいすがた。
妙というのは 言葉に出来ない 素晴らしさ。
アシュク如来さまは 怒らない修行を成された方です。
博学・博識、広い見識を教えていただける仏様です。
喉を大きくしていただけるのですが 狭い視野を広くしなさいということでもあり
身に付けるはずのものを 吸収出来ていますかという 問い掛けを
されているのかもしれません。
離怖畏如来さまは お釈迦さまです。
心の底の、悩みを取り除いて頂けます。
貪りの心がなくなっても 恐れが在る限り 餓鬼の世界から
離れられないということなのかもしれません。
甘露とは不死の水、 すがたも、知性も、人格もそなわって、
一点の曇りもない微笑みになって から
悟りの世界へと導いて頂ける ということなのかもしれません。
施餓鬼会というのは 何も 人間が 餓鬼の世界の方に 供養させて
頂くというだけのことではなく
自分の中にいる 餓鬼の心を考える という機会ではないかと思います。
五如来さまは そのことも 体現されているのではないでしょうか。
