慈光寺のご本尊は 聖観世音菩薩様です。
 慈光会で おまつりさせて頂いている仏様の
 説明をさせて頂こうと 資料を調べたり
 していると どうも 一般的な観世音菩薩像と
 もたれているものも違うし 少し お顔も違う。
  
  平安時代初期の一刀彫の仏様なので シンプルで
 美しい感じでと 思っていましたが
 法尼さまが 
  「うちのお観音様は 大きいお方の中に入られていた
 胎内仏で すごいお力がある、 縦横無尽に
 ぱっぱっと動かれる」と言われていたのを
 思い出しまして 納得しました。

  胎内仏ということは もっと大きな仏様の
 中に入られていた方なので 本来は
 そのまま 外から見えない状態でおまつりされて
 おり、だからこそ 木彫りの仏様が虫食いや
 焼けなども少なく 今に至っているのでしょう。


  ご本尊の聖観世音菩薩様 子安観世音菩薩さま
 石仏のお地蔵様や弘法大師さまなどは うちの
 田舎の大分の矢津から来られました。
  
  一遍上人さまの奥様が建てられたお寺で
 おまつりされていて 昔のことなので
 宗派が時宗から真言宗 天台宗と変わっていったと
 思われます。 

  お観音様を 美術品としてとらえる考えるなどと
 いうことは 毛頭ないのですが
 いったいどこから来られたのか なぜ胎内仏だったのか
 11月に 大分へ帰ってお寺があったころは
 どうだったのか 今のうちに知っている方が
 いれば お聞きしようと思っています。

  
  お観音様の 瞑想されているような 全ての方向を
 見られているような 慈悲をたくわえられた でも
 厳しいような お顔を 拝見させていただくと
 修行をさせて頂かなくてはとのおもいが新たになります。

  お参りの際は灯明を明るめにさせて頂いておりますが
 なかなかお観音様の表情がはっきりとは見えづらいかも
 しれません。 
  むかし、法尼様が出版の際
 撮影させて頂いた写真がありますので 
 見られたい方は おしゃってくださいませ。
 
                  河野慈元