普賢菩薩さま[仏像]

 この前の慈光会で普賢菩薩さまについて
 質問を受けたので 少し書かせて頂こうと思います。

 釈迦三尊像が内陣の右手の方に いらっしゃいますが
 白象*1に乗られているのが普賢菩薩さまです。 智慧文殊・慈悲の普賢といわれています。
  お釈迦様からすると右側、お参りさせていただく
 こちらからだとお釈迦様の左側に座られています。
 
  庭の石仏では 奥の千手観世音菩薩さまの近くに
 いらっしゃいます。

  お名前の通り 普く賢いという菩薩さまで法華経に登場されます。
  世界に普く現れ仏の慈悲と智慧を顕される仏様です。
 日本では平安時代より特に女性の方々の信仰を
 集められました。
  普賢菩薩さまがお祀りされている場合
 眷族として 十人の羅刹女やその母神である鬼子母神
 一緒にお祀りされていることも多いです。


  金剛寿命陀羅尼経というお経があります。
  このお経は 法尼様の師匠である
 故 山田座主猊下が 毎日あげられていたお経なのですが
 そこで 普賢延命菩薩さまとしても 登場されます。
  密教の仏様なのですが天台では 3つの頭の白象に
 座られていて 増益と延命という二徳を表された仏様です。


  さて 普賢菩薩さまは なぜ白象に座られているのでしょうか。
 諸説ありますが、修行を 象が進むがごとく徹底的に
 行うという 意味が表されているそうです。
 
  修行では 心の安定を修する行を特に 司られているのですが
 慈悲を積極的に行いつつ 行をされている様は
 止まっているだけではいけない
 行動してこそ 向っていく そこに
 心の安定が あると言われているのかなと 思います。

                            慈元

 
 
 

*1:金属での仏様なので白くはないですけれども^ー^