慈光寺だよりでもこの前の法話でも
 お話させていただきました内容をあらためて

  「人はまず問題を選ばなければならない。自分にとって何が第一の問題であるか、   
  何が自分に最も押し迫っているものであるかを知って、             
    自分の心をととのえることから始めなければならない」

  毒矢のたとえのもとのお経  箭喩経からの お釈迦様のお言葉です。

  毒矢のたとえは 急いで 処置して抜かなあかん矢を いちいち
  なんで できているか 誰が 撃ったか その人の職業はなんだ・・・・・・と
  それはそれはくどく 聞いて わかるまで 矢を抜いたらあかんという無茶なお話です。

   形而上学的な 実態のない質問ばかりが 気になって
  それに答えてくれないと 弟子をやめますと 言った弟子に
  答えた お経です。

   そして 弟子をやめるのは自由だけれど といいながら
   このお話をされました。

   これは 人生 老 病気 死 何が起こるかわからなく また
  容赦なく 降り掛かってくるのだから いらんことをあーだこーだと考えずに
  まず心をととのえることが 大事ですよ と いうことです。


   さて 己を鍛えて磨いていくということは 大事ですが
  個別の案件に ついて 第一の問題が何だろうか と
  考えることが まずは 必要なことかもしれません。


   一体 何が 一番とりかからないといけない問題でしょうか?

    解決しないといけないけど 
    しんどいし いやだから と 長年 避けていることはないでしょうか?

    でも解決したら ほっとするのではないでしょうか?


   12月になった 今 とりかかることができれば
    すっきりとした 新年を迎えられるかもしれません。

                      慈元