一夜賢者の偈

 6月3日 日曜日に 慈光会で
 吉野に お参りに行かせていただいたのですが
 まだ 写真を もらってないので
 先に 5日 火曜日の おつとめ日のお話などを

  一昨日は 10名ほどの方が参加していただきまして
 まずは みなさまで いつもと同じように
 読経 させていただきました。

  それから 
  ご真言の話と
  一夜賢者の偈 の話
  
  一夜賢者のお経というのは
  よく 法話などで引用もされますので
  お聞きになったこともあるかもしれません。

 以下の内容です。
   
 

 過ぎ去れるを追うことなかれ。
 いまだ来たらざるを念(おも)うことなかれ。
 過去、そはすでに捨てられたり。
 未来、そはいまだ到らざるなり。

 されば、ただ現在するところのものを、
 そのそのところにおいてよく観察すべし。
 揺らぐことなく、動ずることなく、
 そを見きわめ、そを実践すべし。

 ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ。
 たれか明日死のあることを知らんや。

 まことに、かの死の大軍と、
 遭わずというは、あることなし。

 よくかくのごとく見きわめたるものは、
 心をこめ、昼夜おこたることなく実践せよ。
 かくのごときを、一夜賢者といい、
 また、心しずまれる者とはいうなり。
     
     (中部経典 増谷文雄訳)

  よく言われていることかと思います。

  過去や未来を思い悩むひまがあったら
  今 することに集中して しっかり
  行動しなさいということです。

   この中で
   特に
  そを見きわめ、そを実践すべし。

   というところが ぐっと来ました。
   
  今行動するにしても  
   それは何なのかを見極めてから
   そのことを行動しなさい
  ということですね。
  
  ただ 何かせなとがむしゃらに
  動いて見えてくるときもありましょうが
  何をするべきなのか したいのか を考え そして
  すっと 動きなさいよと言うことでしょうか。

   このおはなしは 複数回でてきておりまして
  お釈迦様が亡くなられる直前に 教えを請いに
  来て 最後の弟子になった方にも この内容の話を
  伝えて いらっしゃいます。
    
   大事なことなので 何回も言われてるのだと思います。

   意識して 日々の積み重ねですね

   お話の後は 少しだけ瞑想と
  あとは タイの プラユキ・ナラテポー師の
  瞑想 チャルーンサティー の説明と
  実践をしました。
   
   この瞑想は 手を動かすのですが
  今ここに いるよー ということを
  実感するには とてもいい方法だと思います。


  何より眠くならない!!

   ということで 
  http://www.youtube.com/watch?v=gcBeC6Qdg9k
   この動画を見ていただくと瞑想方法を
   説明されているので よかったら  
   見てみてください。

   それではまた      慈元