諸行無常

 諸行無常というと
 日本では 平家物語の 「諸行無常の響きあり」が
 有名で 栄枯盛衰 どちらかというと 悲しいイメージが
 つきまといます。

 ですが 諸行無常というのは
 すべてのものはうつろいゆくものであるという事であり
 素晴らしいものも 悪いものも その状態がずっと続くことは
 ない プラスやマイナスのイメージはない言葉です。

  言葉の意味としては わかりますが、、真に意味を理解するのは
 難しいですね。 自分という固定的な実態が変化を嫌う
 見たくない という思いが あります。

  生きとし生けるものは 生まれたら死ぬ時が来るというのも
 知識として 当たり前なのですが、ついつい忘れがちです。

  親戚で集まりが あったとしても あと何回 こうして
 集まれるかわからない。
  家族だって 永遠に一緒にいれるわけではない。

  しんみりと 悲観的になれというわけではなく
  事実を認識すると 一日 一時を大事にするという
  明るい楽しいエネルギーが 湧き出てくるのではないかなあと。

   有限であるからこそ 楽しめることもあり、
  だからこそ 心の持ちようと
  智慧と慈悲を鍛えがいもあろうというものです。


  ダライ・ラマが今年日本に来られていましたが
  こういう言葉を言われていました。
  「できるかぎり人を助けなさい、もしも助けることが出来ないなら、
  少なくとも他人を傷つけるのをやめなさい。」
   慈悲の行いの一歩として じっくりと考えて身に染み込ませたい言葉です。