古いお経に
 「怒れるものに怒り返すことは、さらに悪しきことなり。
  
  怒れるものに怒り返さずして、人は2つの勝利を得る
  
  他人の怒れるを知りて、正念に己を鎮むる者は、
 
  よく己に克つとともに、また他人に勝つものなり。」

   と書かれているところがあります。

   この場合の怒られるというのは 自分のとこの弟子が
  お釈迦様のところへ行って弟子になったので
  怒鳴りこんできて 悪口雑言を言われているというシチュエーションです。
  

  お釈迦様は別に他人の弟子を取ろうと思ったわけでもなく
  個人の意思で来ただけだったけれども
  (むしろ弟子にならずに今までのところでしっかり
  努力しなさいといわれる話もあります)
  怒鳴りこんできた人が 落ち着くまで 
  だまって聞いておられて そこから お話されたということです。


   ですので 何か 悪いことやミスをして 
  怒られたというのと また違いますが
  それにしても なかなか難しいところです。

   妬みや誹りを受けて きっちり言い返さなかったら
  負けるみたいなところがありますが、
  非難の応酬になってしまったら
  ドツボに陥ってしまいます。
   
   そんなことにならないように 落ち着いて
  仏様の智恵を いただけませんでしょうかと
  お経をあげたりお参りしていただけると
  いい智恵が 生まれてくるのではないでしょうか。
   
 
  
   この状況とは違いますが
   自分に非があって怒られた時に
   逆に 怒り返して どんがら どんがら
   なると 勝ち負けで言ったら 
   3重負け ぐらいですね、
   相手も自分も傷つくし 物事も進まなくなります。

    そんな時
    相手の怒りのオーラって ついつい対抗して
   怒りの心が燃え広がってしまうところですが
   そこで まず あっ 怒ってるなと 気づくことが
   一歩かと思います、